糸東会プライド

4/5 (土) 霧島市 サンあもりにて

 2025年度鹿児島県糸東会理事会が開催され、昨年度の事業報告、決算、本年度の事業計画、予算が承認されました。

午後からは、鹿児島県糸東会内の指導者講習会、意見交換会を和気藹々と行いました。

 これは、鹿児島県糸東会内で、しつかりと糸東会で継承されている、基本や形をあらためて理解を深めることと、技術のすりあわせが目的です。正しい基本、正しい形ができれば、自ずと結果が伴ってくるといのが私たちの共通認識です。

 

 さて先日、鹿児島県空手道連盟の形講習会で基本形(平安の形)の講師をさせていただきました。参加してくれた小学生(糸東会の子達はもとより他会派(糸東系))の子達を指導させていただきました。

 そこで、平安初段~五段までできる子は何名いるか質問をしたのですが、糸東会の子達はできると答えましたが、他会派の子どもたちはできないと答えました。

 つまり、他会派の子どもたちは、平安二段を取得したら平安五段や、もしくは試合で打つ形を練習していくようです。

  例:平安二段→平安五段→バッサイダイ・セイエンチン→ニーパイポ・マツムラローハイ

 

 糸東会では、昇級昇段試験を受けるにあたり、級や段によって、形を修練していかなければなりません。さらに初段を取得するには鍛錬形であるサンチンがしっかりとできるようにならなければ永久に初段を取得することができません。

 よって、初めて黒帯を着けるときには、基本形5つ(平安初段~五段)、指定形2つ(バッサイダイ・セイエンチン)、鍛錬形1つ(サンチン)の8つ形ができることになります。

 心配はいりません、段階を踏んでいくので確実に覚えて行くことになるので、いつの間にか空手道の大事なところを身体にしみこませることができるのです。

 形の分解ができて意味のある形を多くできるというのが、私たちのプライドでもあります。

 

 前述した鹿児島県空手道連盟の形講習会ですが、私が初めて他会派の子どもたちを教える機会でした。おそらく知らないであろう、平安四段を指導させていただきました。

 印象として、ほんとに子どもたちは頑張ってるのだなと思いました。試合で良い結果を出したたいという、純粋で素直な気持ちがヒシヒシと伝わってきて、自分も真剣に向き合うことができました。

 感動したのは、まだ空手を初めて間もないであろう白帯の子や黄色帯の子が、いろいろと質問してくれたことですね。「リズムは?技の意味は?」、私は驚き大いに感動しました。他会派ではあるのですが、同じ鹿児島県空手道連盟の仲間ですので、心から応援したいなと思いました。

 

 みんな「上手になりたい」「強くなりたい」と思ってるのですよね。先生と呼ばれる立場なら、プライドを持っているのなら、そういう子どもたちの素直な気持ちを大事にして、まずは指導者が、常に努力精進していくべきだと、あらてめて心に留めたところでした。